嫌な話

物語の作り方にはルールがあって、たぶん多くの人がだいたいこういうふうになるだろうと思う型があり、そうじゃないと駄目な作品だと考える。音楽にコード展開があって禁則があるように、定番の進行とやっちゃだめなことがある。ルールは破ってもいいがそうするとたいてい物語としてダメになる。
それは現実とはあまり関係ない。物語は現実をそのままは模倣しない。物語は認識を模倣するのかもしれない。とはいっても人の現実の認識がすでに歪んでいる。
小説は物語から離れようとすることがある。純文学の一部にたまにある。
神話の説明のなさ因果の奇妙さはまた現実に似ていない。一部の少女漫画の展開のデタラメさは神話に似ている。
ドキュメンタリーは現実に似ているのかというと変だけど、現実そのものではない。
こういう漫画があって模倣犯がでましたと言う報道は色々おかしい。それを模倣する人を想定しないのだろうか。それで警察が漫画家のところに行き話を聞いた。
バタフライナイフが出るドラマが禁止された頃とあまり変わらないけど、ことはエロ漫画や同人全般に関係する。いやな話だ。