けいおん!!20話感想。ちょっと19話も

二次裏けいおんの感想を言うスレとかに書かなくなったのは、まとめてブログで書けるから、というのが大きい。
とはいっても圧倒的に見ている人がいないんだけど。書けさえすればいいんだろう。昔にも似たようなこと書いてるけど気にしない。
20話は面白かった。
あるアニメの脚本家が、アニメの中で名画だの名曲だの美味しい料理だの出すなと言っていて、結局絵で書き音をつけるほかないんだからやめろと、身も蓋もないことを言っていた。味っ子ェ。
頑張った割に効果が薄いのでそんな努力はテレビアニメでは忘れられた。なので愚直に凄いライブを凄いライブとして描ききったハルヒの文化祭ライブの衝撃は大きかった。30分アニメにあの回は原画が何人だっただろう。その京アニが軽音楽部のアニメをやるので期待は大きかった。一期ではその期待に答えつつある程度新しいことも入れていた。
で、作画競争は終わりにしたいという他の人の言葉もあって、今回、グダグダしたMCをそのまんま描く、という試み。で新曲も二曲披露された。
前よりも普通で高校生っぽい音楽、という印象だ。いい曲。ごはんのほうが好き。
終了後の虚脱した五人の他愛ない話から来年の文化祭も、って言って泣いている流れは切ない。興奮や感動が大きかったので、そのただ中にあって、一歩距離をとると、終わりや別れを予感してしまう。そんなこと考えなければいいのに。
この最高の瞬間はもう二度と味わえないという満足感と悔悟。
という間接的に最高な何かを描く手法。
汗を流し顔を歪ませて歌うさまを描く方法から、その中心から焦点をずらす。
19話も本来の場所をずらされたものの話。澪は律のような役を、律は澪のような役を演じ、主役は脇にずらされ、その結果中央で顔だけをを出す。墓は間違って移動し、代わりのロゼッタストーンはオカルト研とつながる契機となる。勉学の場である学校は祝祭空間になり、普段ではありえないことに部室に泊まり、夜の校舎を散歩する。
梓の本物のジュリエットみたいという台詞が大好きだ。
どこかにモデルとなった人物がいると思って本物と言っているのか。シェイクスピアが存命中の公演を指しているのか。何かの再現、代理のジュリエット。
本物じゃないけいおんの話を同人誌でよく見たことも思い出す。そんな「内容」ならいらないってのが多かった。
本物は面白い。もうすぐ終わるのが切ない。
スポットライトも歓声も浴びないオカルト研のような文化祭ばかりを実際には過ごしたけど、十分楽しめた。