私達の多くは自分の死を自分でコントロール出来ない。死ぬ準備万端で死んでいく人はそんなに多くない。自分の死に対する漠とした希望がありながら死に損なう、そんな晩年は見ていて本当に残念だ。あるテレビタレントのことを思い浮かべているが、どんな死に方をしたのか結局知らないままだ。
ある文士の自死について雑なことを言ってたのでそうじゃないんじゃないかと言いたかったけど私も同時代を生きたわけじゃないので詳しくは分からない。ただ人の書いたエッセイを読むと当時から意味がわからないとは言われていたらしい。そしてかれにあんな風に、あるいはこんなふうに報道され、話題になろうという意図はなかったと思う。天然というか、自衛隊が蜂起しなかった時点でもうどうでも良くなったんだと思う。様々な情報にふれておかしくなったのではなく、偏った情報に淫したためにああなったんだと思う。と言っても詮無いことだが。
仮に生きていたら、そして自然死していたら評価は変わったか考えたが、よく分からない。仮定が大きすぎて意味が無い。
