エア訃報

高齢な有名人が亡くなると、すでに訃報を聞いたような気がしていて、既に死んだものとして扱っていたことに気づく。そして亡くなった事実でなにか変わるかというと、今度こそ本当に亡くなったというだけであまり変わらない。

そして今聞いた事実さえ忘れるので仮に十年おきくらいに二回三回と同じ人の訃報があってもそうか、としか思わないかもしれない。

困るのは芸能に疎くなってかなり経つので知らない芸能人がわりといて、しかも亡くなると、そうだったんですかというか申し訳ない気持ちになる。知らなかったけど今知って、しかももういない。不思議な感覚になる。