赤めだか

赤いメダカが東工大で遺伝子改変で作られていて、学生(35)が10年前に盗んで、闇で売られていたそうだ。

悪いということは分かるんだけどメダカが赤くて誰が困るんだろうとか考えてしまう。

赤めだかという本がある。談志師匠の弟子の書いた本だ。庭の池で飼ってた金魚がいつまでも大きくならなくてこいつは金魚じゃなくて赤めだかだな、と師匠が言うところに弟弟子が逃げた報告をするところから始まる。そして弟子が逃げるのは日常的なことで、大抵の場合大成しない。つまりは落語家の弟子の隠喩が赤めだかなわけだ。

十年前赤いメダカを盗んだ35歳の学生は金魚になれただろうか。