我が愛しき娘たちよ

舞浜駅の脇のコンビニで女子高生にタバコを買ってきてくれと隣に立っていた男が頼まれた話はしたことがあったと思う。
都条例が通って心配なのはエロ本を読めなくなった男子がなにかやることだけでなく、成年コミックを買う子供のトラブルだ。
規制賛成派と反対派が互いに相手が馬鹿に見えるのは、実年齢は関係なく世代間の喧嘩、親子げんかみたいなものだからだ。
人気漫画があったとして、条例施行後に成年マークが付くことになったとする。例えば10巻目から大人しか買えなくなる。それ以外の方法では作品の魂が死ぬ。
親に買ってもらえるならまだましだ。でもそれもストレスだし屈辱だ。自分の漫画の好みを親に逐一知られるのはたまったもんじゃない。
おとなしく18まで待つだろうか。大人っぽい格好で試してみるだろうか。
万引きはまた別の問題だが、増える要素にはなると思う。
売れないんですよと言われて、どうしてもほしい。そこで見ず知らずの大人に買ってくれと頼むかも知れない。酒やタバコへの依存を思い浮かべてもらいたい。
いい人ばかりではない。書店内で漫画買ってあげようかと声をかけられる事例がでるかもしれない。家出掲示板があるくらいだ。
結果大人と子どもが不幸な関わり合いをしてしまったとして、賛成派はなんというだろう。自己責任だろうか。
非実在の少女の人権にはご執心だが、実際の少女がどうなろうと知らないと繰り返し賛成派は主張してきた。
厳しく取り締まれば取り締まるほど、抜け穴に殺到する。掛金は釣り上がり、市場は闇に向かう。禁酒法同様。
ぜひザル法になってもらいたい。