ノイズ

フィギュアを外に持って行って、旅先で撮影する、というのが面白い。機会があったらやってみたい。
中学の頃、紀行文というのはすでに徹底的にテクスト化された土地をもう一度読む行為だ、ふうなかっこいい事を教師が言っていて、高校生になって知恵がついてから風景/内面の発見などの文章を読んでここがネタ元か、と感心したことがあった。
それに倣うならフィギュアを外で撮る行為にも外部がない。内部化された外部/外部化された内部があるだけだ。どこまでも自室の延長。
アニメなどの作品世界を読み取る舞台探訪同様に、現実の場所は素材に過ぎない。むしろpngのほうがいい。
結果として自分が確かにその場所に行ったという経験そのものがノイズになってしまう、やってもやらなくても良い行為、そういう事をしてみたい。