いい大人が何で

子供の頃新聞でドラマの時代考証がおかしいとかヒロインが変だとか投書しているのを読んで、いい大人が何でそんなことを問題にしているんだろう、と思っていた。嘘の話がどのように嘘でも別段構わないだろうに、というのが当時感じていたことだ。
今はもう新聞は読んでいない。あれはフィクションを読む才能がない人間を再生産するためにわざとやっていたんじゃないか、とも思う。文庫本の小説の最後についている解説という名の文章も、時々そう思わせるものがあった。
今はわりとどうでもいい。