大岡越前などいない

美術手帖のカオスラウンジの記事で印象に残ったのはネットで拾った画像が2テラある、というところと、作品がでかいのでピクセル数がどうたらいう部分だった。
芸術家集団がキメこなというキャラクターを作者のない画像扱いした結果として、二次裏ではネットにあるものみな素材の精神のもと、どうでもいいコラを作っていた。アーティストのコラはともかくその家族のコラには引く。それはやめようよというとカスウジ来るなと言われる。その愛くるしさとぼんくらさからいちはやくうそくんだけは許す、と言う流れになっていた。2テラ画像を集めた男もメタレベルからオブジェクトレベルに頽落し、ネットを永久にさまよい続ける。きっと2テラバイトくらい駄コラ画像が作られるとパンを踏んだ呪いが解けるのだ。本望だろう。
別鯖では宗教的にまずいネタをやっている。今日は偽札通報祭りだった。
キメこなの手を梅ラボと二次裏がたがいに引っ張り、もちろん二次裏が離した。
主催は悔しかったら訴えろといい、全員泥棒なので搾取ではないといい、以上ですといい、しかしパトロンには収束させるという。
二次裏は何も失っていない。キメこなで得られるべき名声や利益は最初からなかった。そして常に負け続ける。いや、戦わないから負けてもいない。
しかしこの件で芸術家が得る名声は常に同時に永久に悪名だ。出世するほど出自が問われる。同じ手法でより良い作品を作って汚名を雪ぐほかない。

現代アートに詳しい思想家に匿名掲示板のキャラをパクったアートを売りつけるアート界のソーカル事件、ってな風にニュースで取り上げられると、このキメこな問題はようやく存在することになるんだろう。まだ誰も知らないも同然だ。案外このまま収束するのかも知れない。

キメこなスレは割と普通だった。カッパ分が多かった。誰が画像の誕生日を祝うものか。彼らはキメこながキャラクターだということを意図的に無視している。

絵は公開されるなら見てみたい。文脈や経緯はともかく、とても良い。