のり玉ライス

村上隆の最大の、最高の作品は、村上隆を評価する文脈だ。ゲイサイやファクトリーで若手を登用する場を作り、美術やら美術教育を批判する。
おれ以外はすべてクズとか批評がないとか言われる美術も可哀想だけど、正当な美術のエスタブリッシュメントにもぐりこめない若者には南山の捷径、逆転のチャンスであり、なおかつ一応美術界のルールにも沿っている。
村上アンチというのは美術界と無関係な人だから、実際のところどうでもいい。彼が消えてなくなっても一銭の利益もない。本来無関心層だ。
ただオタクの理解者であり翻訳者で、芸術界へのエバンジェリストだと承認を求める態度が気持ち悪いので誤読だと言われている。
とはいっても彼以外がやっても同じような翻訳しかありえないのかもしれない。リキテンスタイン以降ずっと下位文化を馬鹿にするという精神性、差別意識がなければ成り立たないものしかない。そのような形式しかないのかもしれない。そのような形式しか不可能なのかもしれない。
今日も特に何があったわけでもないのにアンチがどうのと騒ぎ、自著を宣伝する。
この人はまるで世知にたけたカオスラウンジのようだ。産み出した鬼子とその一部を除いてそっくりだ。
私が知りたいのはなぜピクシブに作業工程の写真を上げるのか、くらいだ。そもそもピクシブでは写真が禁止されていることを知らないのかもしれないけど。
開示請求の件も気になるけど。