スリーパー

ブックオフに行った。あると思ってた古本屋がなかった。結局何も買わなかった。
ブラック企業の黒さは黒という比喩が適切じゃない気がしている。あれは互酬制、贈与とお返しの中で可能な過剰な労働だと思う。そのような滅私奉公が共同体の為になり、その利益がまわりまわって自分に還元される、その無根拠な信頼がないとサービス残業はない。その感情的な結びつきがないところから見ると資本の原理から外れている非人道的なやり方に見える。
縦社会の肯定も再生産する社会に参画しているという意識があるからなんだと思う。
自分が交換可能な人材であって、普通に労働力を売りにできるならそんな現状に甘んじることはない。ただその市場はしょぼい。自分に技能がない場合とてもしょぼい。
そういえばマルクス主義何とか会というようなサークルが大学にあって、そこに入ると大企業に就職できることを売りにしていたけど、あそこにもきっと縦社会はあるんだろう。労働組合枠として採用されて、そのような仕事をする。反体制という体制。