ガチしかない世界

秋葉に行った。一軒目で探していた本を見つけてしまったので古書店街には行かなかった。ついでに美術手帖の2011年6月号も買った。今頃。当時は買いそびれたし、内容はすべてネットに上がっていたんだけど、なんとなく。
今読むとなんでこれで大丈夫と思っていたのか不思議だ。
それとは全く関係ないけど恋愛しないと恋愛の歌が歌えないという話への反論で面白かったのが、人を殺さないと殺人犯を演じられないのか、ミステリー作家になれないのか、という話だ。戦争をしないと戦争を描けないのか。
もしそうなら刑務所から出た殺人犯には大きな需要があるだろう。殺人にも。まあヤクザを元ヤクザが演じることはできそうだけど。
そして役と役者の混同がもっとひどくなるだろう。悪い役は本当に嫌われるし、人を殺した役の人は私生活でもまた人殺し呼ばわりされる。
リテラシー、読み書き能力の低さじゃなく、そうとしか読めなくなる。
詩人が作中で私と書いた時それは詩人のことを意味していると読むのか、そうとしか読めないのか。
別の可能性を考えない人がいる。