牛乳のフタと神

小3の時に流行っていたことを思い出したりした。いろいろあったんだけど瓶牛乳のフタを集めるのも流行っていた。流行っていたというわけじゃなく牛乳のフタを使って遊ぶ遊びがあって、集めるのはたぶん私一人でやっていた。ビニール袋に一袋くらい集めていたんだけどいつの間にかなくなった。そういうものだ。
珍しいふたがほしい訳じゃなく給食で出た牛乳のふたを集めていた。そこには日付が入っていてとてもありふれているが保存することで唯一のものになる可能性を秘めていた。
その当時唯一性、固有性について、個物について考えていて、数十年後にスピノザの個物について考えることは神について考えることだと言う言葉で思い出したのは牛乳のフタだった。その模様、匂い、凹み方、つまんで引っ張るための出っ張り。