ラピュタの物足りなさ


ラピュタのモヤっとする所はドーラ一味が宝飾品を見せる所だ。パズーは何も世俗的な価値のある物を手にしていない。シータとは別れる。父は嘘つきじゃなかった、ラピュタは本当にあったという事実を胸に貧乏な坑夫として一生を生きて死ぬ。あれだけの大冒険をしながら。

あのめくるめく大冒険をして、クソみたいな日常に帰っていく。それがいいという人もいるかもしれないけど、パズーがシータに会いに行く幻のエンディングを大勢が見た気がしたというのは、無意識にそういうオチを望んでいたのでは。