ヤニねこについて考える

ヤニねこの話をしたい。先日ヤニねこのアンチにあまりひどいこと言うと訴えるという公式の発言がネットであって、アンチがいたことを知った。そもそもアンチがいるほどの人気作でもないように思っていたしなぜアンチになるのか分からないようなゆるい漫画だ。そこでなぜアンチがいるのかを考えた。

ヤニねこは猫耳の女の子がタバコを吸うという漫画で、それだけだ。タバコに対する社会的な態度ってここ数十年で大きく変わり、合法だけど倫理的にはとんでもない悪、吸うやつはほぼ犯罪者、麻薬や覚醒剤へのゲートドラッグ、位に格上げされた。配信でタバコを吸う場面を映さないのが当然みたいになっていると、なんでやねんと思う。

猫耳少女の一般化は昔からあって30年前にはデ・ジ・キャラット猫耳でありながら露悪的なキャラを描いていた。とはいえ別に猫耳の女の子が色々する普通の漫画がある、くらいには一般化されてはいなかった。鬼魔あずさよかった。

で、ギャルなのに優しい、エルフなのに下衆、といったギャップによるキャラ立てのなかで猫耳なのに可愛くないという発想があったのかもしれない。まあ色々すでにあるんだけど。30年こすられ続けているネタだけどヤンマガレベルでは新しいのかも。

ヤニねこのアンチってどういう人なんだろうと思うと、ヤンマガが好きな人なんじゃないかと思う。ヤンマガが好きな人はいわゆるヤンマガっぽい暴力とセックスのヤンキー漫画が好きで、クランプ載せるなとか本気で抗議する人がいる、らしい。その人にとってはなんか萌えに媚びたような漫画が嫌なのかもしれない。

最初猫耳少女というブランドみたいなものを冒涜するなと言う方向の怒りなのかとも思ったけどつまらない猫耳漫画が一個や百個あってもだれも別に腹は立たないと思うと、期待し、裏切られたと思うようなブランドってヤンマガ側なのかもしれないと思った。

ヤニねことおっさんが仲良くなってもならなくても別にどうでもいい。誰にも感情移入できない。猫耳がヤニ吸ってもそうなの、としか思わない。けど世の中面白くもない漫画って色々あるので特にこれだけとりたててどうこう言いたいわけでもない。

そして私はヤンマガは別にどうでもいい。