次の同人誌のためのメモ

けいおん!!の2話を見ていて3回目でようやく部室に最初から水槽があったことに気づいた。前半で彼女たちは部室を大掃除するのだが、そこにすでに何故か水槽がある。それは水槽として使われていない。単なる箱として、中にダンボールや丸めた紙が突っ込まれている。
なんで気づけなかったんだろう。私の高校生活は水槽とともにあった。生物部だったから。級友が甲子園を目指して野球の練習をしてる横を通って海まで海水を汲みに行き、夏休みにも登校して水を替え、ペット屋に行って餌のイトミミズを買って領収書を切ってもらい、安い水槽を探してホームセンターをめぐった。山に行って生物を採取し、プラナリアを切って八岐のプラナリアを作ろうとし、野球をし、トランプをし、お茶を飲んでくだらないことを話した。
けいおん!!の音楽室には謎が多い。音楽室として使っているなら机と椅子が少なすぎる。ピアノもない。なぜか水道がある。五線譜のある黒板に向かうと窓が右側に来てしまう。音楽を選択した生徒が最大4〜5人しかいなく、必修の楽器がグラスハープだから水が要るのだろうか。
そもそも音楽室は階段を登って正面の部屋で、名札にもそう書いてある。彼女たちの部室は音楽準備室などと呼ばれるべきものだろう。室内に水道があるのは最上階には廊下がなく、掃除の時必要だからだろう。
隣の音楽室は授業や合唱部などで使っているんじゃなかろうか。さわ子先生がドラムが出来る子の存在をほのめかしたことから、合唱部とは別の音楽系の部活がある可能性もある。
今後水槽と亀がどう使われるのか楽しみだ。それは外海から守られた学校という彼女たちの水域を暗示し、常にそこに居続ける世代を、時間を超えるなにかを暗示するのかもしれない。桜高軽音部には放課後ティータイム以前にもバンドがあったし、それ以降もあるのかもしれない。
それは受験勉強という箱庭の中でだけ通用するテクニックに過ぎないんだ。という言葉を思い出した。
彼女たちは外に向かうのだろうか。そして作品や楽曲はアニメとしては、とかアニソンの中ではヒットという枠を超えるだろうか。ガラスの天井は今もそこにある。