マリア様がみてるの相続

マリみての初期にちらっと触れられているが、祥子の祖父は祥子に全財産を残そうとしている。息子である融を飛ばして孫に相続する理由は、税金対策もあるのだろう。三億を超えると50%課税されるので、馬鹿正直に二代相続すると25%しか残らない。
減税のために一代飛ばす、というやりかたはコバルト文庫の別の有名な先行作品にもあったし、横溝作品にもあったと思う。
しかし本当の資産家はそんな減税方法を取らないんじゃないだろうか。名義を変え、名目上会社の利益を零にし、一銭も税金を払わず古墳みたいな墓に入る、そんな銭ゲバをみていると相続税対策なんて可愛らしい事を言うのが牧歌的に見えてくる。
そもそもマリみては贈与と返礼による互酬性の世界だ。
お釈迦様シリーズを買うべきか迷っている。