モブの人生

けいおん!!見た。本筋も面白かったけど、モブが面白い。スピンアウト作品が出来そうなくらい魅力的だ。学校に泊まるのは楽しそうだ。私も生物部でハエ班に入っていたら24時間採集で泊まることが出来たんだろうけど、班がたまたま違ったので学校に泊まったことはない。一時間おきにショウジョウバエトラップを見回る過酷な合宿らしい。
しかし文化祭でモブが動く程度ではもう驚かないんだから慣れは怖い。昔はテレビアニメで文化祭がちゃんと描かれることなんて予算や費用対効果からありえなかった。止めセルとガヤの声、そして主人公たちのカット、ってな具合だった。
オカルト研の二人がいい感じだった。あの子たちもあの子たちなりに文化祭を楽しんでいるみたいで、何だか不思議な感覚になる。
緻密にモブを描くことでまた別の世界観というか、雰囲気が生まれている。まるでそこに彼女たちがいるような。
逆に徹底的に書き割りにするシャフトのアニメのような、芝居のような効果を狙う場合もある。
百見さまのための絶望先生イベントで、守岡さんだったか山村さんだったかどっちか、京アニさんと仲良くなりたいと黒板に書いたほうの人が、工藤と木野がグラウンドを見下ろして、陸上部の少女が走っているシーンが好きだ、と言っていた。青春っぽくて。
モブまでちゃんと描いたシャフトのアニメなんて想像もつかないが、仮にあったら面白そうだ。

あと唯の木は顔出さなくていいだろうと思った。面白いけど。主役たる唯がモブになるには舞台の真ん中に行って顔ハメから顔を出さなければいけない、ってわけでもないだろうに。