道案内

人によく道を聞かれる。とはいってもそういえば他の人の平均が分からない。だいたい均すと年に一回くらい聞かれる。もっと聞かれる人もいそうだ。
今日は高田馬場駅に行く道を聞かれ、来た道をもどると山手線の線路にぶつかるからそれを左に行くといいですよ、と言ったあとで、この道を五差路まで出て早稲田通りを行ったほうが近道です、と言い添えたんだが、その聞いた人はあきらかに第二案を聞いていない。ありがとうと言って線路への道に向かっていった。
道を聞くとき人は大抵第二案を聞かない。私だって選択肢を与えられても困る。前にも似た事が何回かあった。
簡単な説明で遠回りな道を言った後で、やや説明が長い近道を思いついてしまう。でもそれを言ってもあからさまに無視される。
目的地についたあとでもっと近道があったのにと思われるのが嫌なんだろうか。それもちょっとある。
一発で正解を出せるようになりたい。
池袋で文化会館への道を聞かれ、通りを越えたら大きい階段、スペイン階段を登って、と言って一緒にいた友人に笑われたことがあった。スペイン階段なんて呼ばない、と。
今ぐぐったら呼ぶほうが正しかった。