二人称小説が苦手

たまたま文芸誌をちらっと読んだら二人称小説があった。おまえが主役だった。二人称小説は何作か読んだことがある。君はこんなところにいる人ではない、とか言われて、お前に何が分かるとか感じながら読んだ記憶がある。
ググって調べてみてあんまり読み通したものがないことにも気づいた。
こういった趣向の本よりも先に、あなたははなんとかすることも出来るし、かんとかすることも出来る、というゲームブックを色々読んだためかも知れない。あなたや君と呼びかけられながらも意外とインタラクティブじゃないことに嫌になって読むのをやめたのかも知れない。
お前らやとしあきや「」が主人公の小説があったらネットでやや話題になるかも知れない。もうあるのかも知れないけど。
ミステリーで二人称だとたいてい叙述トリックやなにかに関係するんだろうと思って読むのでそれ自体の印象はそんなにない。
自分に呼びかけられながら主人公の印象を固めていくのは面白いんだけど、だんだんおかしな感じにもなる。君って何、というふうに。