キャラへの手紙

アニメについて論じるのも難しいけど、ただ単に雑文を書くのも難しい。別に書かなくてもいい文章だから、内的必然性によって論じたいと思って書くのとは別に、何を書いても、書かなくてもいい。
豊照小学校で物語の登場人物に手紙をかくという国語の授業があった。あれが最初の同人誌作りなのかも知れない。
確実に存在しないキャラクターに向けて語りかけるごっこあそびに、当時の私はどう思ったか。意味が分からないと先生に質問しただろうか。
意味が分からないながらも、その手紙を読み採点する人がいる以上、そのルールのゲームに参加したんじゃないだろうか。本人に届かない手紙でも、機能が分かればいい。サンタへの手紙のように。
印象批評の一部は、まるでキャラが存在するかのように語る。テクスト論は作者をテクストから切り離す。キャラもコマとして扱う。
しかし存在しない者との適切な距離もない。

書く必要なんて別にないんだけど、何となく書いてみた。