アニメ化を目指すアニメ

バクマンのアニメの3話を見た。おじさんと亜豆美保の母の物語を反復するかのような最高。アニメでもやっぱり漫画のアニメ化を目指している。
なんというか、甲子園を目指す野球部が甲子園で毎日練習しているような、不思議な感覚。
早見沙織がヒロインというのもメタな意味でも面白い。偶然なんだろうけど。関係ないけど復活したセキレイらじおの冒頭の小芝居が面白かった。
アニメでやるからにはアニメ以上の何かを設定しなおすべきだったんだろうか。ハリウッドで映画化とか。京アニジブリでアニメ化とか。たまに新作能になる漫画やアニメがあるけど、あんまり目指している人はいないと思う。
あしたのジョーの話をしているときに真っ白に燃え尽きたポーズを取ってる最高を、漫画と同様の左向きの構図で描いて欲しかった。まあ軽く流すのもありだけど。小ネタだし。
同じ屋根の下で暮らしてるのに携帯で話す口元しか映らない父の極端な父性、他所の子なのに頭を撫でてくれる亜豆の母の過剰な母性の対象が面白い。ある種理想的な父母に対し、口うるさい実の母が現実に引き戻す。
エディプスに対する叔父的な役割を叔父だけでなく周りが果たしている。
周りから反対されながら独力で漫画家を目指す物語や、親とほぼ無関係に頑張る話はあっても、ここまでお膳立てされた話はめずらしい。
しかししっかりした中学生たちだ。中二病的な気質と老獪さを兼ね備えている。