老いを感じる時

今まで何十年も言っていたことが嘘でした、本当はこうでした、これからはこうします、という同一性を揺るがすメッセージ、例えば墨塗り教科書体験は、実はそれも嘘なんじゃないか、という猜疑心を生む。私たちの言うことは信用なりません、というメタメッセージを含んでいる。
自我形成期にそういった死と再生の体験を経た世代は一部に極端な個人主義者やニヒリスト、絶対的な人権を絶対的な公益に対峙させる極左、などを生む。もちろん人間宣言をする神という否定神学的な契機をうんちゃらで以下略。
一方でベタに受け取るものもいる。なるほど今度は民主主義だ、もしくは代替エネルギーの時代だ、今度はこれが正義だ、と。
昨日文章を書いたときにぼんやり思っていたのは、世の中の一部が言葉を軽んじる方向に行っていて、分裂していて、温度差が大きい。温度差発電すればいいのに。
シュタゲに田村ゆかりのキャラが出ていて、声を聞いてしばらく分からなかった。絶対に知っているのに数分名前が出てこなかった。老いだ。