地獄への道は善意で舗装されている

法的に善意な二次創作と聞いて真っ先に思い浮かぶのは六匹の猿が無作為にタイプライターを叩いて偶然書き上げるシェイクスピアの戯曲だ。
要するに元ネタを知らずに偶然似てしまうと、知らなかったことや、先んじて核心のアイディアがあったことを証明しなければいけない。かなり難しい。
法的に善意か悪意かを著作権侵害で争った例はあるんだろうか。アイディアがありふれているかどうか、オリジナリティがあるか、はあっても、知らなかったという証言は重視されていないような気がする。
偶然似ることはある。会心の思いつきだと思ったらすでに有名なものがあったり。やっかいなことに有名じゃなかったり。
この法律用語はややこしいからやめてほしい。
法学は苦手だ。二回も落とした。

普通の意味で善意の二次創作というのは多い。悪意のあるものも見たことがある。あるアニメの二期に出てきたオリジナルキャラを虐待するものだ。あのアニメ自体が二次創作のようだった。
同人誌を愛がある/ないで評価する事が多い。キャラ同士の呼び名が間違っていたり、設定を知悉していないと愛がないと言われる。見てないのに書くな、と。今度は作品を知らないと悪だ。ややこしい。

収監Tシャツに粉飾決算をした企業商標が入っているのは意図が分かりやすい。明確なメッセージ。タイミングに笑った。
芸術に商標が使われているとどうだろう。しかも通報がある。悪意がないと言って通じるだろうか。良く分からない。