燃える町

空襲の中逃げる夢を見た。四方を火に囲まれ川に向かったら橋が落ちていた。その町には空襲がなかったはずなので夢だと分かってはいたが、何らかの理由である実感を感じていた。
空襲は戦術として終わっていない。いつでも起こりうる。こんな体験をしたらそりゃ嫌になると思った。
古本屋が燃えているのを見て自分のことのように心苦しかった。心が失われるようで。