バスの旅

バスの旅の番組が面白いというので見た。路線バスだけで行く、というルールが面白い。
最初は緩かったらしいんだけどだんだん自分たちのルールが自分たちを縛っていく。
伊集院が自由な蛭子さんが好きと言っているけど多分、自分のルールで自分が苦しむさまもまた好きなんだろう。特に意味は無いけどバッティングセンターに行くときのルールを自分に課して、それに苦しんで、自分で作ったルールだから破っていいんだけど自分で作ったルールだから破れない、そんな話をラジオでよくしている。
それは横断歩道の白いところだけ歩くとか山手線を歩いて一周するとか、自分で決めて自分で従う遊びの延長で、周りからはその価値が分からない。
番組でもここから新幹線で、というバスセンターの人にいや、路線バスじゃなきゃダメなんですとどこか誇らしげにいうシーンが面白い。
何回目かのラストをたまたま見た時も、さあ新幹線で帰ろうと嬉しそうに駅に向かって歩くシーンが何かを台無しにしていた。
そこまでやっておいて特にバスが好きというわけでもない。
この番組が人気があるというのも面白い。
静岡で東京から自転車で来たんですと言ったら、新幹線があるのに?と言われたって話が面白いのと似ている。