夜中のおとむらいの謎

 夜中のおとむらいを見た。話自体は不思議で解決されない謎がそのままだ。具体的な地名人名が出るのになにか肝心なところがわからないままだ。

 まず夜中に主人公大場宇平は誰かのおとむらいの行列とすれ違う。(この時点で宇平は未来に行っている。)そこで不審に思って尋ねると自分の葬式だと知らされ、慌てて家に帰ると玄関に送り火の跡があり中には誰もいない。

 その後お城近くで横山太左衛門と出会い、話をし、一緒に家に行くとなにも起きていないかのように家人がいる。

 数日後夜中何者かに斬り殺され宇平は死ぬ。賊は誰なのか家人が無事だったのか気になるがわからないままだ。

 太左衛門が葬列で以前聞いた話を思い返していると誰かがこれは誰のお弔いかを尋ねる声がして、振り返ると誰もいない。

 宇平はなぜ家に行ったんだろう。私が大場宇平だ、棺をあらためさせてくれ、とでも言えば全く違ったことになっていただろう。

 そして宇平を斬ったのは誰なんだろう。何度目かのループの宇平自身だろうか。