職場に母がやって来る元ネタ

偉くなったと嘘をついていたため一日隊長の振りをして上京してきた母親をだますバトー。打ち合わせにない事件に巻き込まれ、素子にセクハラし、始めから嘘と知っていましたという手紙を残して帰る母親。そんな攻殻機動隊の一エピソード。こういうのの元ネタってなんだろう?
攻殻機動隊にそんなエピソードはない。念のため。
◯田舎から母、もしくは親族が上京し
◯職場の皆が下っ端キャラが出世しているという嘘に付き合う
◯挨拶だけのつもりがなぜか事件に巻き込まれ
◯ばれたりばれなかったり実は始めから知っていたり
というエピソードの元ネタは何だろうかというスレが昨日あった。スーパーロボットものや特撮では定番とも聞くが、ギャラクシーエンジェルでも見たし、刑事モノでもあった気がする。
ものすごく有名な映画や、古い落語があって、それの焼き直しなんだろうか。
昔はどれだけSFをやろうとしてもシットコムとしての定形が出来るとこういった陳腐なエピソードを入れる脚本家がいたのかもしれない。
昔のアメリカの刑事モノ見ていて、このパターンは見たことがある、ということがあると、たいてい日本の刑事ドラマがパクっている。
誘拐された子供がいたずら小僧で誘拐犯が困って返すというパターンは、赤酋長の身代金というO.ヘンリーの短編が元ネタで映画にもなっている。
このパターンのアニメもいくつか見た気がする。これ単独で一話をなす場合もあるが、主要キャラが敵に誘拐された時の立ち居振る舞いの類型としても一つある。アニメを見た後に深夜テレビで映画を見て、これが元ネタだったのか、と驚いた。その元ネタのつまらなさにも。子供の生意気っぷりや暴れっぷりが足りないのだ。
アニメにして初めて十分な描写が可能になったのだろう。
アニメ新興国が自国でアニメを作っているというニュースを見ると、きっと大きな船に載って大勢が右往左往する話で、捨て作として塩がなくなったんで大変なエピソードとかやってたりするんだろうな、などと見たこともないのに失礼なことを想像したりする。