聖地巡礼

聖地巡礼の話が話題になっていた。ある作家がドラキュラのモデルのいた城を見たいと言ったとき、そして実際に見に行ったとき、80年代だったけど、馬鹿にしていた人がいた。批評家や作家の、論壇に属していた人たちだ。
彼は作家というのは社会的な事柄に関心を持つべき、というような風潮に逆らっていたのかもしれない。当時はまだいわゆる教養主義的な抑圧が働いていた。
彼はその種の発言を意識的に避けていたと思う。なので表現規制問題で発言した時は少し驚いたし、彼らしいとも思った。
海の向こうではファンタジー汚染論なんてものもあったらしい。TRPGの説明にベトナム戦争からの現実逃避としてアメリカの学生の間で流行ったなんて書いてあった。
聖地と呼ぶことへの戸惑いはもうないのかもしれない。本当に宗教をしている人へ失礼という意識もなく、批評家が現実へのどうこうとか語る。
まああのウィキペは気持ち悪い。