実写デビルマンが公開された週のテレビブロス

実写デビルマンが公開された週のテレビブロスを、その悪評が確定してから読み返したことがあった。あの頃はまだブロスを買っていたしテレビを見ていた。
出演者のインタビューがあり、関係者の話があった。おそらく試写会で見たライターたちはその出来について明言を避け、おもに原作がいかに素晴らしいか、自分は原作をどう好きか、という話だけをしていた。
批評家として誠実なんだろうか。どうしてこんなに奥歯にものの挟まったような表現ばかりなんだろう、と思っていたけど分かってから見るとなんとかして伝えたいけど無理なんだというギリギリの誠実さみたいなものが垣間見えたりする。
ものを書く仕事って責任があってお金が発生していて、書いちゃダメなことと書かなきゃいけないことがあって、それでも褒めているように受け取られてそのせいで読者が映画館に行ってしまったのでは申し訳ない。そんな文章。
もう捨ててしまったけど。実写デビルマンは見ていない。