ひどい入門書

高校の頃教室に教師がおいた般若心経入門の文庫本があって、その流れで般若心経の入門書を古本で五種類くらい読んだことがある。あれは仏教の目次みたいなお経なので概論的なことがたいてい書かれていて、どれもそう変わったことは書いていないんだけど一冊ひどいのがあった。
なんか無我説の紹介の下りで昔政治活動で逮捕された私は私ではないとか罪に対する責任もないとか言い出していて引いた。七〇年台に出された本って全共闘崩れみたいな人がなんかのつながりで出したものがあって特に書いている内容の専門家じゃなかったりする。
別に今そうじゃないわけじゃなく今は縄文とか別の宗教とかでひどいのがある。あの頃商業出版されている学術書っぽい本でもおかしいものは読むまでわからないと知った。