作家の一生

図書館でなんとなく手に取った本がいろいろ考えさせられるもので、たまたま最近亡くなった作者の本だった。作品を通じては作者のことを殆ど知らなかったんだけど亡くなったときのネットの色々な文章でそれまで以上のことを知った。

なんとなしに年齢を近親者と比べてしまう。歳をとったせいだろう。

その亡くなった作家の出世作を見ていると時代を感じさせるところも今も変わらないところも面白い。

俺はご先祖様の最終回会社員だった主役(石坂浩二)は小説の新人賞を取り、会社をやめ、(未来に出版された)自分の全集を車のトランクに入れて女の子と何処かに行ってしまう。

これは退屈な会社勤めを辞めて自由な楽しい創作をする生活へ、と見えて実はすでに出版された自分の作品を注文が来るたびに書き写すとてつもなく退屈な生活だ。死期までわかっている。耐えられそうにない。