雑感

下山家でもそうなんだけど非専門家、一般向けに実際には大したことのないビックマウスの若者を大勢の大人が売り出すって言うのはボクシングなどで上手くいったのがビジネスモデルになっているのかも知れない。勝ち負け、登った登らないがはっきりしても専門家とファンの評価が乖離し続ける。明文化されていないルールの盲点を突き、モラルを無視し、実力以上の功績を与え、結果ドキュメンタリーを作ってファン向けに感動を売る。
現代アートは勝ち負けも成功も言ったもん勝ちなので期待の新星を売り出すのはたやすいことだったのかも知れない。まさかあんなにしくじってこんなにこじれるとは。
とはいえ最初に評価した芸術家以上の黒幕がいるとは考えられない。ギークをそのまま展示するという発想に本当に感心したんだろう。巧みな言説でネットの可能性を見せられたんだろう。あの時点では。それに大勢が乗っかって売り出し計画ができたんだろう。
どうしてこんなことに。
自業自得なんだけど。