ジャイアントキリングとおおきく振りかぶってのアニメを見ている。
まとめて語るのは乱暴なんだけど、二つとも戦術よりは戦略よりな、球技自体を俯瞰で見るような距離のとり方をしている。
とはいっても所謂王道の、定番の野球漫画もサッカー漫画もちゃんと読んでいないので何が新しいのかはっきりとは分からない。実はこれらの方法意識をもった未見の名作が過去にあったのかもしれない。
再放送でよく侍ジャイアンツやエースをねらえや巨人の星を見たが、全話見たわけではない。
「思わず自然借力法を会得してしまったぜ」という台詞がすごく好きだった。
ある種の技術知はそのような伝達をされるのではないか。自然の力を借りようなどという時に意識のさかしらな働きはむしろ障害になり、気づいたら会得しているというような境地。
そのような断絶はここにはない。すべては理解可能な、記述可能な練習の積み重ねの向こう側に、地続きなものとして描かれる。
ジャンルが成熟したんだと思う。