後世に残すべき何か

後世に残したいなにかと言う基準はエスタブリッシュメントな側からの視点だなあと、あるアンケートを見て感じた。後世に影響を与える可能性と言うのは真面目に考えると難しい。
今だって必要に応じて都合よく何度でも過去の文物を再発見し再評価してるんだから、アーカイブ化されて未来に残りさえすれば適当に過去を研究出来るだろうと思う。
むしろ残したいのはヒエラルキーのほうで、このジャンルの中でこれを評価してこれをしなかったこと、を見てもらいたいんじゃないか。とはいってもそこはあんまりいらない部分だ。ジャンルごと流行ったり廃れたりする可能性すらある。
多くに支持されているから残したいと言う願いよりも、むしろマイナーなジャンルの方を残した方がいい。多数派はほうっておいても多分残る。
極端に右傾化もしくは左傾化した、あるいは何かで全体主義化した未来においては、ある思想に忠実かどうかだけが重要で、他は評価されないかもしれない。今でさえそんな風潮がある。
この国には教科書に墨を塗って文字通りに黒歴史を作った歴史があるが、歴史は残したいって思っても消したいって思っても、あまり思い通りにはいかないものだ。
むしろ後世に残したくない何かを探して同人誌を買ったりしている。そういうものに限ってネットに上げられて翻訳までされていたりする。