五位

アートの人の審美眼は霊感のように他人に、部外者に、門外漢に知覚されることのないものと考えていたが、どうやら実際にある。それは以前考えていたような修練によって身につくたぐいのものではない。
そこで価値付けられたものが永続的に価値を持つかというとまた別で、長い年月をかけて無価値にもなる。
いまはそんな風に思う。