なまじ日の照る潮の青

総督官邸巍々として、
なまじ日の照る潮の青。
という詩の一部分を思い出した。白秋の大東亜戦争少国民詩集のなかの香港陥落映画集という詩の一節らしい。とある文章で対照的な物を描く用法としてあげられていた。昨日のレールガンで思い出した。
少国民の詩を読んでいた人ももうすぐいなくなるだろう。日本がアジアのために戦っていると信じていた人がいなくなる。
歴史学それ自体も歴史の影響を受ける、と最初の事業で高校の世界史の先生が言っていた。そう思っていない人が多い。超歴史的な真実を私達だけは知っている、と。
未だに私たちは冷戦下であっても熱いイデオロギー闘争の中にいる。
ポストモダンもまた現代アート同様間違えることがない。間違えることができない。彼らは自己保身だけする、正しいことだけを言う機械のようだ。